大雪で140便が欠航した新千歳空港の乗降客数・収益状況

新千歳空港は大雪の影響で22日に140便が欠航し、足止めされた乗客 約400名がターミナルビルで夜を過ごした。普段は、夜間閉鎖されるターミナルビルを臨時開放し、休む人のために毛布を配布した。23日も新千歳空港を発着する合わせて6便の欠航を決めている。

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ちなみに、1便欠航すると、航空会社は約600万円の損害が発生するようだ。

空機のエンジントラブルで8月に国内線18便の欠航を余儀なくされた全日本空輸ANA)は、原因となったエンジンの製造メーカー、英ロールス・ロイスに費用の補償請求を検討。その際に、ANAが発表した9便の欠航による損失は約5500万円だった。

ANA:機材トラブルで英ロールス・ロイスに補償請求へ-関係者 - Bloomberg

 

また、新千歳空港は、航空自衛隊と民間航空機が共用していた千歳飛行場の安全・防衛上の問題を解決するために1988年に開港した。

千歳空港は1978年に旅客数世界最多となった東京国際空港線を有し、ソ連機の領空侵犯による航空自衛隊機のスクランブル出動が年間200回にも及び、それらが滑走路1本で共存する状況になっていた。

新千歳空港は3,000 mの平行滑走路を2本持ち、日本で初めて24時間飛行機の離着陸が可能となった空港で、航空自衛隊千歳管制隊が、両飛行場の間にある管制塔およびレーダールームで、航空管制業務を行っている。

法的には別の飛行場ではあるが、千歳飛行場(旧・千歳空港)と新千歳空港は隣接はしており、航空自衛隊千歳基地でもある千歳飛行場は現在も共用飛行場となっている。千歳飛行場側には、滑走路は平行に2,700 mと3,000 mの2本がある。

新千歳空港 - Wikipedia

 

国土交通省「平成27年 空港別乗降客数順位」によると、新千歳空港の年間の旅客数(国際+国内)は20,461,531人(1日あたり56,059人)で5位となっている。

上位は1位 東京国際空港(年間75,254,942人)、2位 成田空港(年間34,751,221人)、3位 関西国際(年間23,136,223人)、4位 福岡(年間20,968,463人)となっている。

新千歳空港の詳細を見ると国内で2位(18,348,794人)、国際で7位(2,112,737人)となっている。

 

また、国土交通省「空港別収支の試算結果について《平成27年度》」によると、新千歳空港の航空系事業+非航空系事業の収支(損益)は、営業収益66,229 営業費用59,930 営業損益6,300 経常損益8,426 いずれも百万円。となっており、東京国際空港に次ぐ規模となっている。