スズキ 新型「ワゴンR」発売から見る軽乗用車の市場状況

スズキが2017年2月1日に新型「ワゴンR」を発売した。4年半ぶりにフルモデルチェンジしたシリーズ6代目で、軽ワゴンタイプの乗用車。JC08モード走行燃費(国土交通省審査値)で33.4km/L。

「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」など、各種の先進安全技術を採用している。価格は「ワゴンR」が107万8920円から147万960円(税込)。

 

ワゴンR」は初代が1993年9月に発売され、軽ワゴンという市場を開拓した。販売台数は国内累計で約440万台。まだ乗用車といえば流線型という時代に、箱型ワゴンを投入し、2003年度から2011年度までは9年連続で軽自動車の車名別販売台数で1位を獲得した。

 

1993年にはスズキとして初、さらに軽自動車としても初「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

 

ただ、最近の軽自動車では、1位がホンダ「N-BOX」18万6367台。2位がダイハツ工業「タント」15万5998台と、ワゴンよりもさらに背が高い170センチメートル以上の車高を持つ「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるカテゴリーの車が上位に来ている。

新型ワゴンRの販売目標台数は月間1万6000台。年間で19万台を超える計算だ。

 

スズキは2006年度に軽シェア首位をダイハツに奪われ、2位となっている。鈴木社長は会見で「競争なので1位を狙いにいくことを念頭にしている。総合力でやっていく」発言している。

 

軽自動車市場は2016年通年の軽乗用車販売台数が前年比9%減の172万5460台となっている(全国軽自動車協会連合会調べ)。

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016年3月一般社団法人 日本自動車工業会「軽自動車の使用実態調査報告書」によると、

 

軽自動車の保有台数は、2015年3月末で2981万台。 軽乗用車2103万台となっている。

 

軽乗用車では2015年度のボディタイプは

トール型48%

スーパートール型19%

2ボックス・3ボックス23%

 

主運転者は男性未婚6%、男性既婚30%、女性未婚8%、女性既婚56%。

 

主な使用用途は

通勤通学32%

買い物35%

仕事商用22%

 

購入形態は

新規6%

増車9%

軽自動車からの代替57%

普通・小型車からの代替28%

 

人口規模別 軽自動車保有台数 構成比は

100万人以上の市8%

30万~100万人未満の市22%

10万~30万人未満の市27%

10万人未満の市及び郡部43%

 

 

軽自動車全車カタログ 2017 (ぶんか社ムック)

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