おみくじ

おみくじは、まずきちんと参拝した後で引く。

神社仏閣によっては大大吉や大凶が加わるなど見慣れないものもある。順番に明確な正解もない。大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶という順番であったり、大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶という順番もある。

 

吉凶の結果ばかりを気にしがちだが、吉だからいい、凶だから悪いとも言い切れない。

陰陽道」的な考え方、「陽極まれば陰生ず、陰極まれば陽生ず」にあるように、大吉や大凶など対極にあるものはその逆方向に転じやすい。だから、より書かれている中身が重要になる。結果が不満でも引き直してはいけない。

 

日本のおみくじのルーツは中国の“天竺霊籤”。日本のおみくじの創始者は、元三慈恵大師良源上人(912~985)と言われている。慈恵大師が観音菩薩に祈念して偈文を授かった観音籤が起源。

江戸時代になると慈恵大師に深く帰依していた天海大僧正の夢枕の中に慈恵大師が現れて、「信州戸隠山明神の御宝前に観音百籤がある。これを私の影像の前に置いて信心をこらして吉凶禍福を占えば、願いに応じ禍福を知ることができるであろう。」というお告げを得た。

番号を付けた百本のくじを小さな穴のあいた箱に納め、至心に祈りながらそのうちの一本のくじを得て、引いた番号に相応した偈文によって、願う事柄の吉凶を判断すると、的確な指示が得られた。

今の神社仏閣で気軽に引けるおみくじは、この「元三大師百籤」から発展した。

 

愛宕神社でWEBおみくじが引ける。

http://www.atago-jinja.com/lot/#box1

 

博報堂の生活定点調査ではおみくじ・占いを信じる人は28.0%。

http://seikatsusoken.jp/teiten/answer/1505.html

 

ちなみに学歴を信じる人は44.9%